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手前の人生の無駄遣いっぷりを書き連ねる場所
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 2004年に発売された『ゆるキャラ大図鑑』を加筆したもの。「せんとくん」や「ひこにゃん」がネットで爆発的人気を誇る以前に刊行されたもので、正に早過ぎた作品と云える。

 全国津々浦々から揃えに揃えた180体以上のマスコットキャラクターを怪獣辞典のように紹介。地方の特産品やキャンペーンを知ると共に、妙に張り付いた笑顔を浮かべて佇む姿は、なんだか悪い夢に出てきそう
 
 だが決して「なんでこんなデザインで作っちゃったんだろう?」と嘲笑するのではなく(無論そーゆー愉しみ方が出来なくも無いが)、真面目なオッサン達が慣れないキャラ作りで試行錯誤をした末に生み出した「我々なりのマスコット」を慈しむように鑑賞するのが真のゆるキャラウォッチングの愉しみだと思います。

 まぁ、ダメダメなのも結構あるんですけどね。

 

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『ディスコ探偵水曜日』読了。











 個人的には凄く好きだが、他人に薦めるにゃ憚りがある。そんな作家舞城王太郎の大長編。よもやこの人の作品で萌えイラストを表紙に持ってくとは…。時代だなぁ。

 乱暴な感想を述べさせて貰うと、「探偵小説だと思ったらいつのまにかマトリックスみたいな話になっててビックリ」みたいなカンジでして、ありがちな密室殺人が神話のようなスケールのデカイ話へと際限なく肥大していく様はやっぱり賛否分かれるんだろうな。

 『九十九十九』読んだ時も思ったが、この人大風呂敷を広げ方が半端無い上に、畳む気が無いから読んでいてクラクラする。

 この小説の特徴的な部分は"名探偵は事件の真相を「推理」して解決するのではなくて、事件の真相を「創造」して解決する。"というスタンスでして、探偵がトリックの答えをイメージする力が、世界を作り変えるのだという。だからどんなに無理があるトリックを披露しようと、そういう風に事実を曲げる能力がある名探偵は決して間違うことは無いのだ。

 …誰だ?コレを『このミステリーがすごい!』に投票したヤツは?

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 ついさっき読了。この人の小説初めて読んだけど(デルモンテ平山名義のゴミビデオ評は愛読してましたが)、基本は恐怖とバイオレンスで、それに適度なユーモアや蘊蓄といった、あまり馴染まなそうなジャンルを上手く混ぜて独特な後読感を与える作家さんです。まぁ、そういうゲテモノ感溢れる内容ですから、正統派ではないわな。B級テイストを楽しめる人なら、ハズレはしないと思います。

 特に拷問とロマンスを混ぜ合わせた『怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男』は好きです。まぁ、散々エグいモノ見せた後なら多少陳腐でもいい話っぽくなるがな。西瓜に塩みたいな原理で。

 ただ、全編読んだけど、どうしてこの作品が「このミステリーがすごい!」に選ばれたのかは判りませんでした。ミステリの定義ってどういう基準でつけられてんだろう?

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tog.
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男性
自己紹介:
東京生、下町の印刷工場で単純労働に勤しむ日々を送り、たまの休日はその殆どを寝て過ごし、残りは「もっと有意義な使い方があるだろう」と自己嫌悪して終る。
取敢えず眠る事に勝るような、没頭できる趣味が欲しい。

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