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良くして貰っている職場の先輩に誘われて、飯田橋の270円居酒屋で呑む。別れた後で、職場にmp3プレイヤーを忘れている事に気付く。取りに戻ると確実に終電に間に合わない時間だったので、そのまま電車に乗ったのだが、居心地の悪い事この上無い。何つーか、他人の一挙手一投足が気になってしょうがない。話し声に気を取られて、読んでる小説も頭に入らない。
こうした過剰な被害妄想は思春期の内に克服させるべきなんだが、音楽で耳を塞ぐという安易な手段で逃げてきた俺は、未だにmp3プレイヤー無しで一人で混雑した電車に乗るのは苦手だ。そういや、この夏観た『ヱヴァ破』でシンジ君が似たような理由で音楽聴いてたのを観て、「この野郎、俺の中学時代をパクりやがった」と勝手に憤ってたりしてましたっけ。
途中から気分が悪くなってが降車駅まで耐えて、着いたら即行で駅のトイレに入って吐く。酒に酔ったのか人混みに酔ったのか。
休日出勤なんで、早目に帰された。家に帰って取り敢えず『デモンズ'95』を観る。
90年代に作られたイタリアのゾンビ映画の邦題には気安く『デモンズ』シリーズの冠を付けられがちなのだが、本作もそんな『デモンズ』と何ら所縁も無い作品群の一つ。だが、そんなパチモノに埋もれるには勿体無い程インパクトの強い映画。
兎に角「ビジュアル優先、話は二の次」という、グロさは控えめとはいえ、マカロニホラーの見本とも呼べる作品に仕上がっていて、特にラスト15分ぐらいは圧巻。今までの破綻したストーリーすら計算づくなんじゃないのかと穿ってしまう程、狂気と美しさに満ち溢れていました。
そんな中でも特に度肝を抜かれた、映画史上一、二を争う程カッコイイゾンビの登場シーン↓
その後、BSでフェリーニの『道』を観た。同じイタリア映画でこうも違うかと。
…え?原稿? 進んでないよ。
テクはあるのに世渡りが下手な所為でパッとしないまま30年活動を続けてきたヘビメタバンド・アンヴィルのドキュメンタリー。
ヨーロッパで現地の人とギャラの支払いで揉めたり、デモCDを売り込みに行ったEMIで「今時ヘビメタなんて売れねぇからもっとポップなのにしろ」的な事をやんわりと言われたり(アイアン・メイデンもEMI所属なんだけどなぁ…)。散々な目に遭いながらも、未だにロックスターを目指す姿は可笑しくて哀しくて不様で最高にカッコ良い。
ただ、惜しむらくは音が小さいんだよなぁ。折角のヘヴィ・メタルなのに…。バウスシアターなんだから爆音上映しようぜ。