手前の人生の無駄遣いっぷりを書き連ねる場所
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昼起きて、京橋のフィルムセンターへ行く。『アナタハン島の眞相はこれだ!!』を上映するっていうから初めて来ましたよ。
戦中のアナタハン島で起こった一人の女性を巡ってのイザコザ(通称・アナタハンの女王事件)。これをハリウッドで映画化するという話を聞いた映画会社の人が、一足先に作っちまおうってコトで出来上がったのが本作らしい。
映画がまだ山師の興行と大差無い頃の作品なので、主演に事件の当事者である比嘉和子本人をキャスティングする大胆さ。…よく出る気になったよな。
録音状態が悪いのか台詞が殆ど聴き取れず、野郎共がボソボソ喋ってるウチに映画が終わってしまったので、唯一印象に残ってたのは比嘉和子の容姿ぐらいです。よくもまぁこんな不美人に欲情できたモノだな、と。他に選択肢が無いとは云え、極限状態に置かれた男性たちのDNAに深く刻み込まれた"種の保存"という本能に感心しきりでした。
先日の『畸形人間』の話にも繋がりますが、マニアってのは「カルトな~」とか「幻の~」といった枕詞に弱い。『映画秘宝』あたりを参考にし、それが「○○で上映される」と噂を聞きつけば、半休取っても足を運んで観にいくのだ。例えそれがどんなにクソつまらない映画であろうとも、だ。
無論、後の人生に影響を与える位面白い作品もある。だが、その殆どは不毛だ。"差別問題で封印"とか、"思想的に問題"とか、単に観ることが困難なだけで、それ以外の要素だけ見れば単に退屈極まりない駄作も沢山あった。
でも、それでも俺は観たいと渇望するのだ。全く、マニアってのは本当に業が深い生き物だ。
石井輝男監督作品のオールナイトやるってんで久々に池袋の新文芸坐へ行きました。以下観たヤツを順に羅列。
『江戸川乱歩全集 恐怖畸形人間』
『パノラマ島綺譚』『屋根裏の散歩者』『人間椅子』など江戸川乱歩作品の美味しいトコだけ取り出して土方巽の暗黒舞踏で味付けした怪作。そのタイトルのストレートさから、ソフト化の目処が立たず日本のカルト映画の代名詞みたいな扱いになってる作品。
正直、もっとトンデモなくて、もっと問題があって、尚且つ面白い邦画なんていっぱいあるし、石井監督作品の中でも飛び抜けて面白いというワケでもない(寧ろ凡作というべきか)。単にレアという理由で必要以上に持ち上げられてるだけで、映画マニアを自負するならコレぐらいは観とけという通過儀礼的作品に過ぎないのだと思いますよ。
…ま、そういう俺も海外版のDVD買いましたけどね。
『直撃地獄拳 大逆転』
http://www.youtube.com/watch?v=7INCJCZAaVc
前作に比べるとアクション要素は極薄で、何故かルパン三世モドキのスパイごっこに。映像はスタイリッシュ、ギャグは下品、内容はデタラメ…と、このバラバラ加減がB級好きには堪らない。更に嵐寛寿郎が『網走番外地』の鬼寅親分役でカメオ出演してるし。
それにしても千葉真一のアクションはキレがあるよなぁ。そりゃタランティーノも惚れ込むわ。
『ポルノ時代劇 忘八武士道』
今回上映された作品の中じゃ一番キレイに収まってたかな。石井監督作品って、大抵物語が暴走するからね。
これは原作の良さなんだろうけど、忘八者の着てる袢纏のデザインが凄い好き。"男"と"女"の漢字を交互に並べてるだけなんだけど、ハッタリの効いた由来と相俟って凄くハイセンスに思えてしまう。…自作しようかな。
『徳川いれずみ師 責め地獄』
冒頭の処刑シーンで思い出したけど、これ以前観た事あるわ。確か追悼特集上映の時。エログロ時代劇路線の頃の作品ってタイトル似たようなのばっかだから混同しちゃって参る(内容も似たようなモンだし)。けど俺って、映像で記憶してる人だから、シーン自体に見覚えがあっても、話の筋を全く憶えてなかったり。
しかも、俺の中で武智鉄二の『華魁』と内容がごっちゃになってた。アレも刺青のエピソード入ってたからなぁ。
『江戸川乱歩全集 恐怖畸形人間』
『パノラマ島綺譚』『屋根裏の散歩者』『人間椅子』など江戸川乱歩作品の美味しいトコだけ取り出して土方巽の暗黒舞踏で味付けした怪作。そのタイトルのストレートさから、ソフト化の目処が立たず日本のカルト映画の代名詞みたいな扱いになってる作品。
正直、もっとトンデモなくて、もっと問題があって、尚且つ面白い邦画なんていっぱいあるし、石井監督作品の中でも飛び抜けて面白いというワケでもない(寧ろ凡作というべきか)。単にレアという理由で必要以上に持ち上げられてるだけで、映画マニアを自負するならコレぐらいは観とけという通過儀礼的作品に過ぎないのだと思いますよ。
…ま、そういう俺も海外版のDVD買いましたけどね。
『直撃地獄拳 大逆転』
http://www.youtube.com/watch?v=7INCJCZAaVc
前作に比べるとアクション要素は極薄で、何故かルパン三世モドキのスパイごっこに。映像はスタイリッシュ、ギャグは下品、内容はデタラメ…と、このバラバラ加減がB級好きには堪らない。更に嵐寛寿郎が『網走番外地』の鬼寅親分役でカメオ出演してるし。
それにしても千葉真一のアクションはキレがあるよなぁ。そりゃタランティーノも惚れ込むわ。
『ポルノ時代劇 忘八武士道』
今回上映された作品の中じゃ一番キレイに収まってたかな。石井監督作品って、大抵物語が暴走するからね。
これは原作の良さなんだろうけど、忘八者の着てる袢纏のデザインが凄い好き。"男"と"女"の漢字を交互に並べてるだけなんだけど、ハッタリの効いた由来と相俟って凄くハイセンスに思えてしまう。…自作しようかな。
『徳川いれずみ師 責め地獄』
冒頭の処刑シーンで思い出したけど、これ以前観た事あるわ。確か追悼特集上映の時。エログロ時代劇路線の頃の作品ってタイトル似たようなのばっかだから混同しちゃって参る(内容も似たようなモンだし)。けど俺って、映像で記憶してる人だから、シーン自体に見覚えがあっても、話の筋を全く憶えてなかったり。
しかも、俺の中で武智鉄二の『華魁』と内容がごっちゃになってた。アレも刺青のエピソード入ってたからなぁ。