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映画の日。繁忙期が過ぎて少し仕事も落ち着いてきたから、ちょいと早め(つっても20時)に上がって、昨日観るつもりだった『チョコレート・ファイター』を観る。
…ああ、もう言うコト無ぇ。月に一度はこういうガチで身体をぶつけ合う映画を観ないと気が済まないや。
ヒロインのアクションのキレもさることながら、「おいおい、これマジで当たってるじゃん」と思わせる様なヤラレ役の受身の巧さが光る。派手な転落よりも地味に痛そうなアゴへの一撃とかね。
それと「目には目を、障害者には障害者を」と、サヴァン症の主人公に対してよく判らない動きをする(でも強い)頭の足りなそうなジャージの男をけしかけるってのは面白いんだけど、そーゆーのに過剰反応するヤツとか出てきそうでヤだな。
昼起きて漫画仕上げたら夜だったんで、そのまま池袋の新文芸坐に行って鈴木則文のオールナイトを観る。東映でポルノ路線を切り開いた頃の作品ばかり集めてあるのでタイトル並べるだけで凄まじい。 『エロ将軍と二十一人の愛妾』に『徳川セックス禁止令・色情大名』、 『温泉みみず芸者』、そして『聖獣学園』だぜ。
全作通して、エロなのに小学生にウケるような垣根の低いギャグ満載、そのクセ妙に社会性の強い諷刺を入れたりするもんだから対象年齢の判らない怪作ばかり、特にラストで「何人たりとも性を管理・検閲することは許されない、たとえ神の名においても」と大上段から説教する『徳川セックス禁止令』はエロゲに対する風当たりの強い今でも通用するよなぁ。
観た中では『温泉みみず芸者』の後半の展開が凄まじく、まさかポルノで「人気が出たからトーナメントやろう」みたいな少年ジャンプ的流れが来るとは思わんかった。
あと、『聖獣学園』はスペル星人の回の十倍ぐらいヤバい内容だと思う。
観終わった後マックで時間潰してから新宿で朝イチの『チョコレート・ファイター』を観にいこうと考えてたんだが、思ってた以上に体力の浪費が激しかったので、大人しく家帰って寝た。
amazonから筋肉少女帯のアルバム『シーズン2』を含むアルバム4枚が届く。
再結成前にリリースした『踊る赤ちゃん人間』とかシングル『ツアーファイナル』に収録された4曲中3曲が入ってたりで、そういうの買ってる身としては、曲の重複が多いもんだから前作に比べてちょっと中身が薄い印象。『ノーマン・ベイツ』のアレンジは好きだけど『踊る赤ちゃん人間』はオリジナルの方が良かったなぁ。
新曲の中ではやっぱ『人間嫌いの歌』が一番かなぁ。40過ぎてもこういう歌詞が作れるのって凄いよ。オーケンは永遠のティーンエイジだと思う。
múmはアイスランド出身のバンド。しっとりとしたエロクトニカサウンドに乗せて双子の女性コーラスが被さる癒し系。
m1dyはBPM300越えがデフォのスピードコア。昔友人に聞かせたら「工事現場に居るみたいだ」という感想を貰った記憶がある。
ホント節操無い買い方してるなぁ。と思う。
『恐怖劇場アンバランス』とは、『怪奇大作戦』以後、すっかり怪獣ブームも去り低迷期を迎えた円谷プロが、新たな視聴者層を獲得せんが為に制作された"大人の特撮ドラマ"です。結局、3年間のオクラ入りを食らった末に、実際の放送が始まったのは第二次怪獣ブーム真っ只中の73年(『ウルトラマンタロウ』をやってた頃)。しかも深夜にひっそりと放送されただけのカルトな番組。
その癖、鈴木清順が監督したり、俳優時代の蜷川幸雄とか子役時代の鶴ひろみとか出たりと、スタッフ・キャストが妙に豪華なのも特徴です。
まぁ、しかし、毎度のことですが、今回は特に評価される事の少ないヤツですので、"レアな作品を有難がって観たら全然大したこと無くてガッカリ"。というのを多少覚悟していたのですが…。やっべ、すっげぇ面白ぇ。明日仕事なのに4話(45分番組)まで一気に観てしまった。
生き仏と化した坊主が色欲に走るバチ当たりこの上無い描写満載の『木乃伊の恋』、唐十郎のサイコな演技と市川森一の脚本が冴える『仮面の墓場』は傑作。いいから観なさいってば。